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かくみは読めてないけど
青空文庫で
幸福の王子を読んだので、その感想をば記録しておく。

まあ、内容は知っていたが酷い噺だな。
燕が凡俗なのは良いとして、王子が独り善がりでとても酷いやつだ。 他者の幸福を願うなら限られた私財を切り売りするのでは意味がないし、反射的な不快感に流されるだけで他者の都合を考えず、しまいにはその自己満足を得るためだけに目の前の燕を殺してしまう。本当に酷い噺だ。


王子が目を向け耳を傾けるべきは、手の届かない遠くの他人ではなく、触れ合い語り合った目の前の友人なんだよ。


大切に思うのなら、何故嫌がる燕に自らの肌や目玉を抉らせた?
お前が愛しているのはお前自身であって、燕を愛してなどいないよ自己愛野郎。

私の目に映ったのは、町民も燕も王子も全く大差ない「どうしようもない愚か者」ということでしかなくて、横手festivalちゃんが烏丸に充てたのって「表面的に善人(価値のあるもの)を繕っても、いずれ化けの皮が剥がれるぞ」って意味なのかな。

明暗同軸、表裏は一体。色んな意味付けができるだろうが、いずれにせよ茉莉ちゃんのセンスは素晴らしいね。宛先が烏丸だけでなく高嶋も含まれていたら最高だね。一口で四度は美味しい。 かくみ全文がとても気になる。文庫化はよ。




私が「幸福の王子」から読み取れる教訓的なものって「過ぎた欲望と衝動に身を任せれば全てを失うぞ」なんだよなぁ。


王子に対して「鋳熔かして再利用もできない、クズ鉄以下の鉛の心臓がお前の本質だ」とでも言っているようで、本当に酷い噺で良く出来た噺だよ。 Godが王子と燕を召し上げた先まで嬲り方に余念がない。流石God性格が悪い。

王子は刹那的な享楽は与えていても、誰も幸せにしていないからな。…いや、町の全ての醜悪なものと悲惨なものが見通せるなどと自惚れたことを言いながら、醜悪で悲惨な自らを省みることがなかったのだから王子自身は幸福だったのかもしれんな。なるほどタイトル通りの「幸福な王子」だ。

「燕と葦」と「王子と燕」の関係が重なると同時に対比になっていて、本当に良く出来た酷い噺だと思うわ。 どいつもこいつも耄碌していて、正しい判断をしたのは葦だけか。ははは。






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